LinuxをIPv6でアドホックにインターネット接続するための一発メモです(6to4)。 ※ 現在更新中。V6を優先設定する方法がまだ...(汗 必要なモノ 1. グローバルなIPv4アドレス 2. iproute もしくはiproute2パッケージ 3. IPv6に対応したLinuxカーネル 1. はダイアルアップでも、PPPoEでも構いません。もちろん固定でなくてもOKです。 2. は以下のサイトから入手するか、各ディストリビューションの流儀に従って 入れてください。 http://developer.osdl.org/dev/iproute2/download/ 3. ネットワークデバイスにsit(IPv4-v6トンネリングデバイス)があれば使えます。 一般的なディストリビューションなら大抵対応していると思われます。 まず、使えるIPv6アドレスを計算します。 計算方法は"2002" + "16進値のグローバルIPv4アドレス" + "適当なホストアドレス"です。 計算例: IPv4アドレス: 210.138.41.18 ホストアドレス: 1 の場合、 $ printf "2002:%02x%02x:%02x%02x::1\n" 210 138 41 18 2002:d28a:2912::1 となります。 で、できたIPv6アドレスを割り当てます スーパーユーザで以下のコマンドを(注1)。 # ip link set sit0 up # ip addr add 2002:d28a:2912::1 dev sit0 そして、IPv4とIPv6のアドレスを仲介するルータのIPを、ルーティングテーブルに 追記します。ここでは6to4.ipv6.microsoft.com を間借りします:-) host(1)などで6to4.ipv6.microsoft.com のIPv4アドレスを求め、次のように 入力します(注2)。 # ip route add 2000::/3 via ::$IPv4_ADDR (注3) あとは定番の www.kame.net を見て、かめが踊ってるか確認しましょう(注4)。 ...と言いたいのですが、現状V4アドレスで接続してしまいますので、 w3m -6 http://www.kame.net するか、Firefox なら http://[$IPV6] で 確認してください(汗 注1 環境によっては、IPv6アドレスをsit0に当てる前におまじないが必要かも # echo 2 > /proc/sys/net/ipv6/conf/all/use_tempaddr 注2 "::$IPv4_ADDR" はIPv4互換IPv6アドレスです。RFC4291で非推奨になったそうです。 注3 "2000::/3" グローバルなIPv6アドレスです。 注4 ブラウザによっては、IPv4でwww.kame.netを見ていた場合、キャッシュを消して から再起動したほうがいいかも... 参考(というよりコピペ_o_)文献: できる(気になれる)! 25秒でAdhoc IPv6接続(「DEBUAN BNU Linux 不徹底入門 2001年 夏号」所収) ※ *BSDにIPv6を実装するKAMEプロジェクトに多大な貢献をされたitojun氏が 2007年10 月29日に逝去されました。ご冥福を祈念致します。 (C) 2007-2011 Sato Makoto 2007年 4月 3日 火曜日 10:05:24 JST 初稿 2007年 6月 4日 月曜日 23:36:40 JST IPv6の計算式とルーティングテーブル部分修正 2007年 11月 6日 火曜日 16:44:48 JST itojun氏の訃報追記 2011年 5月 6日 火曜日 13:49:37 JST Changed IPv6 Calcing 2011年 6月 18日 土曜日 23:06:00 JST EUC-JP から UTF-8 に変換 2011年 6月22日 水曜日 08:53:18 JST ルーティング設定一部変更。タイトルなど修正 2011年 6月23日 木曜日 10:44:55 JST 指定がないとV4になってしまう(汗