☆ サイトは立ち上げたものの、
2ヶ月放置。 読んだ本のことでも書いとくことにするか。
「名犬ラッシー」(エリク・ナイト) ラッシーといえば映画とかマンガでしか知らなかった。漠然とだけど、てっきり雄犬かと思ってた。 原典(Lassie Come-Home)を読むまでは。
キャラクロー一家がラッシーを売り払う原因は、景気低迷による長期の失職だった。 それにしても世界恐慌による地場産業(炭田)の壊滅というネタ(書かれたのは1940年)は、インパクトありすぎ。
「やぶれかぶれ青春記」(小松左京) 中学時代ずいぶん愛読していた筈だけど、当時の著者ぐらいの年齢になって読み返すと、当時スルーしていたことに色々気づいた、気がする。
作者の最初のSF(「地には平和を」)が、沖縄の青少年男女(そして当時の紛争地も)にとっては紛れもない現実であったという回想談とか、 B-29を2倍にするとB-52になる話(寸法、スピード、そして型番までも)とか、敗戦直前の予科練(飛行予科練習生)や特攻隊員選出を巡る悲惨な猿芝居とか、暴力制裁を当然視していた旧制中学教師が、戦後たちまち組合の闘士に豹変した話とか。
過去に読んだハードカバーには表紙裏のあらすじはなかったが、今ひも解いた本には "自伝的青春小説"と書いてある。 でも、どう読んでも、"小説"と解することはできない。
「アメリカ大統領の挑戦」(本間長世) このシリーズ(「正義のリーダーシップ」、「共和国アメリカの誕生」)はなかなか粒よりだと思う。宮崎市定を愛読した頃を思い出した。 もう少し色々書いても良さそうだけど、カンニングのネタになりそうだからやめる。
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