普段より一時間ほど遅いこと以外は、特に変わったことのない朝だった。
とてもよく晴れていた。マルビルの温度計は(たぶん、摂氏)6度を表示していた。
このくらいなら、「すばらしい寒さ」と嘯くことくらいはできる。
地下鉄を併用しようかとも思ったが、最初の電車は野田に止まらない快速であった。
例の通り、西九条で降りて歩く。夏に涼しい源兵衛の渡りは、特に寒くもなかった。
色々と散策する。
遠い昔、はじめて借りたアンデルセンは、児童向けの翻案で、マッチ売りと
もう一編あったのだが、こちらは題名のみ覚えていて、読んだ記憶が無い。
完訳と銘打たれたシリーズがあったので、「雪の女王」を読む。それから、
「みにくいアヒルの子」も。やはり翻案にない部分が大切だ。
今にも倒れそうな古い家は、
どちらに倒れればいいのかわからないので、
なんとか倒れずに立っていたりする。
さらりと寡婦殉死の話が語られたりするのが、メルヘンを読む醍醐味かもしれない。
借りた本はすべて書庫資料である。
技術系の本はあまり読まなかった。
閉館直前までいた。
ゆったりと気分のいい日であった。
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