こないだ
借りた単行本。バスや電車のなかでちびちびと読み終えた。
思ったより読みやすかった、かもしれない。
中央アジアを駆ける密使の山崎くんの活躍がちょっと好かった。
首相と外相が切れ者、という設定はずいぶんと夢想的だ。
行動的かつ情熱的な玲子はほとんど変化がないが、 明朗闊達だった俊夫はすっかり別人になってしまっている あたり、「復活の日」に似ている気がした。
中国脅威論のあたり(アメリカの強欲狡猾も忘れてはいない)は
そう古い感じはしないが、各地に散った日本人が、沈没後25年を経て、
いまなお他に抜きん出た技術(特に情報系)を保有している設定がなんか
大時代(昭和末期的とでもいう感じ)に見えた。
彼らは平成をどう生きていたのだろうか。
結末に至る駆け足はちょっとスリリングで楽しめた。
最後のエピソードは蛇足。
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