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ずくぶろく


2013-04-13(Sat) よく晴れていた

[行ったとこ] 東奔西走?

午前5時半くらいにあった地震で目が覚めたのか、それとも 目が覚めた後に地震が来たのか、よく覚えていない。
新居の揺れ方には、これといった特徴もなかった。
時計を見て、34分だったことは確認したが、その後、すぐ眠ってしまったらしい。

7時頃まで エイトクイーンの解き方を考えながらひとしきりまどろみ、起床。
家の埃を軽く払い、朝食をとって10時過ぎ位に出た。

ひとしきり比較検討の末、 辞書を購入。喫茶室のチケット(飲み物一杯)をくれたので 紅茶(量多すぎ)を頼んで少し休憩。

大阪駅の混乱と、今朝方の地震が頭の中で結びつかず、首をひねったりしていた。

蛇口パッキンの交換を考えていたが、パッキンの形状を 確認しようとして、さらにその前段階。手元のスパナでは 小さすぎて開けられない。
東急ハンズには、そんな大きなスパナはなかった。
猿知恵スパナなんて使いたくない。

一旦家の近くまでバスで引き上げる間に、北図書館で 途中下車。算数の本と、数学の本を借りた。
近くの洋食屋で昼食。14時過ぎに出た。

大阪駅から弁天町のホームセンターに足を伸ばす。
目的のスパナを買った。やや隙間が広い気がしたが、 傷がつかないよう厚手の布などで保護することを 考慮しているのかもしれない。

守口車庫で下車。少し買い物をして帰宅。
パッキンはやはり凹んでいた。交換は次の課題。

[読んだ本] 宿題ひきうけ株式会社

図書館には貸し出し中を含めて数冊あった。一番古い版(理論社 ジュニア・ロマンブック、1966年初版 1972年第30刷)を借りた。
小学生の自分が読んだ頃でも幾分古い気はしたが、時代を越えて 読まれ続けてることは確かだろう。
今確認したら、もっとも新しい版は 2001年発行であった、
もう12年も昔になっている。今後どうなるか、ちょっと興味深い。

時代背景は1965年頃。なんと半世紀前だ。
ちなみに、算盤名人をリストラした元凶と思える トランジスタ電卓の発売は1964年。
登場する小学生には、兄弟姉妹が何人もいたりする(サブローは二人、 アキコは三人、ヨシダ君は後述)。
彼らの生まれた頃(50年代初頭)の日本が、終戦直後の一時的に高かった出生率が 低下する途上にあったことを 物語っているようにも見える(この後しばらく2.0前後のはず)。

子の多い家族、母子家庭など、裕福でなさそうな家庭が何軒か描かれている。
保母や教員、下請け会社臨時工などの給料の安さにも言及されている。
教育研究者にとって、50年代末は「貧困家庭」が大きな問題だったらしい (家庭の経済状況が学習意欲、生活態度に大きな影響を与える) が、この頃はどうだったのか。
ちなみに60年代、経済成長とともに貧困と教育の関係は追究されなくなってゆく。

宿題を代行したアキコとヨシヒロが熱心に勉強するようになったのは、 本文に書かれていない原因があった気がする。
今の勉強が今すぐお金になる現実の力は、さぞかし強かったであろう。
代行の発覚は、かなり早かったようだけど(明記されてない)、 長く続いていれば、そちらももう少し面白く展開したかもしれない。
感想文など、全員同じではダメな宿題の対応とか、 分け前を巡った対立とか、代金を巡るトラブルとか、 色々妄想も湧く。

人物像について。小学生だった自分が各個人の性格まで考えていたかどうか は覚えてない。
タケシの行動力もなかなかだし、ミツエの大胆な言動も面白いが、 なによりヨシダ君の堂々とした生き方に感心した。
算盤で稼げなくても、何かを見つけるに違いない。
ところで、彼は何人家族なのかやや曖昧。明確に語られているのは 彼と両親、小学生の弟二人、そして幼稚園に入った弟だけ。
つまり最小で6名、最大で9名になる。

自分の理解した粗筋を書けば、登場人物たちは宿題代行をきっかけに 結社や集団行動、現実の探求、社会運動(労働、教育など)に 目覚めてゆく。
この調子だったら、政治運動の衰退した70年代には、 成人した彼らがビジネスの世界で頭角を表すのではないかと思ったりする。
タケシが起業して、社長になっていてもおかしくはないだろう。


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