読みやすかった。
あまり自分の知らない
株式処理についてのソフトウェア解説などは
飛ばし読みしたことも手伝って、その日のうちに
読んでしまった。
縦組みの本。ソフトウェアという英単語がいつ頃から
どのように使われ始めたかについての取材記事とか、
コンピュータとソフトウェアの関わりや
その在り方の現状など。
FLOSSについての記述は、よく観察していると思ったが、
そこに生きている人たちはどのように読むのだろうか、と
考えたりした。
冒頭の逸話がちょっと気に入ったので 小咄にしてみた。
開発中の飛行機に、ソフトウェアが新たに装備される
ことになった。
あるとき、管理職のひとりが、プロジェクトに加わった
ソフトウェアエンジニアに、次のように尋ねた。
管: 「ソフトウェアの重さはどのくらいか」
エ: 「ゼロです」
管: 「ばかな。これだけのパンチカードの重さが、ゼロなんてことがあるか」
エ: 「飛行機に載るソフトウェアは、穴をあけた部分だけです」
揚げ足取り三点ばかり。
「リーナス・トーバルズ」を「スウェーデンの若者」と書いていた(p37)。
Linus の国籍はフィンランド。スウェーデン系フィンランド人
であることからの勘違いと思われる。
ハッカーが作ったソフトウェアの例(p45)に
EmacsやRubyと並んで、"WWW"なるものがあった。
作者が"Tim Berners-Lee"で、開発年が1991年と書かれている。
システムの仕様名(World Wide Web)とNeXTで作られた
ソフトウェアの名前(WorldWideWeb)は、当初は未分化だったのだろうけど、
それだったら変な略称なんか使わない方が、と思ったり。
「IT企業」の例として、「アマゾン」や「ヤフー」などが
列挙されていたが、その中に「ウィキペディア」も
入っていた(p110)。
そうか、そうなのか。
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