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ずくぶろく


2013-09-24(Tue) 早朝を除き、夏が戻ったかのような陽気

[読んだ本] 他人の顔

再読。全部読む気にはならなかった。
長い割に具体性のない男性の独白は、 実に退屈としか。
初めて読んだ高校時代の自分でも、 かなり根気が要ったはずである。

テーマとストーリーは確かに面白い。
凝った感じがする小道具もいい。

でも、合成の顔面を製作する前半と、主人公の なりすましがすべてバレていたことを 知らされるあたりを読むと、それ以外は どうでも良くなった。

もとより、顔以外(身長とか声色とか色々)はあまり変わって いないのだから、顔だけを変えたところで 近親者を騙せるはずもない。
もう少しケチをつけてもいいが、めんどくさいからやめる。

安部公房(純文、長編小説と戯曲) と星新一(SF、短篇小説と時代小説)の過敏な関係は 伝記を読んだ当初さっぱり理解できなかった。
が、この長編(1964年9月刊,当時40歳)と 星新一の「夢魔の標的」(1964年12月刊,当時38歳)を比較すると、 なんとなくわかった気がした。


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