ひと晩眠ってから。
RaspberryPIの手提げを携え、
目一杯詰めたリュックを担いで、八時くらいに家を出たはず。
いつもながら休日は待てない。
京都駅で一旦改札を出て、一駅の切符を改めて購入。
知人と談笑しつつ会場到着。
LILOには他に出展者がおらず、自分の出し物(RaspberryPI数台)の独演となった。
MinecraftPIが、児童・生徒諸君数名に受けたようだ。
PIを知っている人には、B+で無線LANアダプタの活線挿抜を見せた。
何人か手助けしてくれたのは大いに有難かった。
例のごとく他のブースは挨拶程度にしか回れなかった(
ローカルスタッフブースとか
東海道らぐとか
OSMとか)。
。
LTを聞く。無線LANアダプタ内蔵のSDカードや仮想環境のデスクトップに関心。
懇親会はいつの間にか喉が嗄れた。
小江戸の都落ちな人を姫路IT系につなぐ。
小雨の中、ギークハウスについてタクシーに分乗し、九条にゆく。
HDMIのあるテレビにPIを繋ぎ、デスクトップと音声とMinecraftPI(の
スクリプト処理動作確認。
Mincraft Serverとの接続可否とかGPIO接続の外部モニタへのカメラ画像出力
とかUSBラジオなどに関心。
日帰り組三名とともに、またタクシーでJR京都へ。4人がけの席を埋めて
談笑しつつ帰阪。
バスは30分ほど前に最終が出てしまっていたので、雨上がりに感謝しながら
一時間ほど歩く。流石に荷物が堪えた。
みすずにしては敷居が低く、読書時間が細切れな現状でも すんなりと目を通すことができた。
ヨーロッパの辺境国が大英帝国に成長する直前の動乱期を捉えた、 平凡な物語といったところか。
学生時代に読んだ
岩波新書は、たぶんまだ押入れに転がっているはずである。
本書の雰囲気は、記憶しているあの本と、とてもよく似ていた。
学校の教科書には「サミュエル・ピープス」なんて人名は載ってなかったと 思う。学校の世界史で取り扱う「近世(のヨーロッパの国際関係)史」に 出てくるのは各国の君主、教皇、宗教家、探検家、それに名無しの 新教徒とかだったはず。
切り口の違いで大いに興味を持ったのは、近代国民国家の官僚のはじまり
という点だった。
現在の国家公務員的な視点からすれば、主人公の言動は問題だらけだろう。
だが、彼の「任務に忠実な公僕」としての才能と努力は
行政の実務責任者として、在来の貴族政治家とは一線を画す存在であったに
違いない。
収賄や職権乱用と見られる行動は、次第に許されない行為となってゆく
はずだが、そのあたりはもう少し先の話だろう。
日記終了後、官僚から政治家へと進むピープスの第二ステージもまた興味深いが、
こちらは今後に期待といったところか。
政治と宗教の関わりとか、人々の政変への対処とか、興味はつきない。
ちゃんとまとめる気もなく適当にこれだけ。
サブタイトルは、"突然、何もかも変わってしまった"である。
原題は"Plötzlich ist alles ganz anders Kinder schreiben über unser Land"
だった。
出版元のリンクがないので、仕方なく。
西が東を呑み込んだ統一の結果、旧東ドイツ市民は、これまでと
大きく異なる社会ルールに、突然適応を迫られることとなった。
その結果、これまでの「会社」は潰れ、以前の「授業」は行われず、
物価高と元西ドイツ市民の偏見に晒されることとなってしまった。
という状況を、主に旧東ドイツの未成年たちが語っているあたりが
興味深かった。
以下、適当に要約などしておく。
曰く、「昼食券の値段は板チョコの1/3だったのが、統一後正反対になった」
曰く、「統一前は多忙だった両親が失業して、再就職できない」
曰く、「ごみのリサイクルが結構な小遣いになっていたが、統一後商品包装などで
ごみが増えたに関わらず、リサイクルができなくなった」
曰く、「欲しい物がたくさん店に並ぶようになったが、高くてあまり買えない」
曰く、「元西ドイツ市民はなかなか家を貸してくれず、雇ってもくれない」
曰く、「湾岸戦争や環境破壊で不安だ」
曰く、「先生の物言いが正反対になり、これまでの歌は歌えず、これまでの
制服はもう着られず、何をどう考えたらよいのか、わからなくなってしまった」
流石に、「昔の方がよかった。昔に戻りたい」という意見は載ってなかった。
ほとんどは、「それでも以前よりずっとよくなった」と書いている。
もう少し新しい本も見てみたが、統一ドイツによる、旧東ドイツの復興支援は、 当初期待したほどには成功していないようだった。
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