生物の進化を共生という形で捉えた箇所が色々。
花をつける被子植物とハチの共生進化など、
利己的な進化が共生を強化するなど。
裸子植物(風媒花とか仮導管とか受精の遅さとか、とかく非能率) と被子植物(昆虫などに媒介され、受精が速く、子房で種子を守り、 導管を備えるなど高効率)の比較で、前者が寒冷地の高木として 生き残ったとか。
「味覚」が生存に都合のいい能力(自然環境においては 甘いものは概ね安全で栄養に富む。辛いものや苦いものは 毒物だったりする。腐ると酸味になる)として獲得されたという 話が興味深かった。
どの環境でも「強い」のはヒトくらいのもので、大抵の動植物 は、個別の「ニッチ」で競合しながらなんとか生き延びている、 ということらしい。
大いに面白く読めたが、なんとなく話がうますぎる気もした。
あと、「なぜ」という表題は考えれば問題ありであった。
前提条件を偽ったタイトルが少なくないからだ。
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