昨日(といっても3時間前)、4冊目を読み終えた。
ジェラルドの死には、あまり悲惨な印象は受けなかった。
ボケたまま厄介者として朽ち果てるように逝ってしまうより、
本来の豪快な自分を取り戻した結果、一瞬のうちに事故で昇天、
のほうがずっとましな気がする。
その葬儀の様子もなかなかよく描けていたし。
善良な南部紳士たちの、ビジネス上の無能さ加減が存分に語られている。
そして、利潤追求の果てが奴隷制真っ青な強制労働で、しかも
個人的にいくらそれを嫌悪しても、それに依存するしかないという地獄。
当時のアメリカ社会で、アシュリに向いた仕事って何だろうか。
強いて言えば軍人か。合衆国への忠誠を宣誓することは、無理と思えたが。
著述家や音楽家は...望み薄か。
肩で風を切っていた主人公は、その脆さにまた気づく。
いよいよ次が楽しみになってきた。
ビッグサムの描かれようについては、いろいろありそうだ。
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