夕刻から、なんとなく。
前の電車が発車するのを見て、駅まで走った。
ホームに駆け上がると区間急行がちょうど停車していた。
下車して軽く何か食べようかと思ったが、空き時間に適当なものは見当たらなかった。
バスも、青信号で停留所への横断歩道を渡るときに走ってきた。
いずれも、タイミングよすぎであった。
何ヶ月か前に寄った、たこ焼き屋が見えた。一皿買って小腹を宥める。
館内のヤマザキで適当なジュース一杯。ゲートの内側に入って、まずトイレ。
教科書何冊かを拾い読みして、書庫から本が二冊出てくるのを待っていた。
「猫は生きている」
B29の爆撃で人間が皆殺しになり、猫だけが親子ともども命拾いして
元気に去ってゆく話は、生き地獄を経験した人と聞かされた人で、
読後感は大きく異なるだろうと思った。
「私のスイス」
旅行記の形をとった叙事詩といったところか。
地図も何もないので、なかなか頭にはいらない。
閉館五分前に出て、違う路線のバスに乗った。
今日は外食する気になれず、半袖一枚の涼しさを満喫しつつ、まっすぐ帰る。
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