版元にも情報のない昔の本。1978年3月31日付けの序文には第6版とあり、奥付には1980年
5月30日の第7版とあった。
同じ題名の本はあるが、著者も内容も別。
どこかで地球の「一日の長さ」が潮汐により伸び続けてる話(常識だと 思っていた)を聞いて、ちょっと懐かしくなって蔵書のダンボール箱を漁って発掘。
当時の天文学で、書いてないことといえば電波天文学くらい、と
そらで思いつくのがやっと。ともかく範囲が広く、また詳細。
中学時代に再読を繰り返したことをよく覚えている。
星と星の間が、完全な真空でないこと(星間物質)とか、ユリウス暦とグレゴリオ暦
はどう違うのか(400年に3回、うるう年を省く)とか、赤道儀の構造とか、
星や宇宙の密度とか、W.ハーシェルの業績とか、月のクレーターに名付けられた
日本の天文学者の名前とか、宇宙の距離の測り方とか、
最小限の速度による太陽系旅行とか。もう書く気がなくなったのでこのあたりで。
もちろん、間違った情報や、古くなった数字などを挙げるのは簡単だけど。
ここまで広くカバーしている本って、もはやないのではないか。
紀伊國屋で天文関係、そして児童書の科学関係の本棚を眺めて、
そんなことを考えた。
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