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ずくぶろく


2019-03-03(Sun) 花粉にめげず

[行ったとこ] 中央図書館

普段より幾分遅く起き、朝食を取って昼食を用意して出た。
9時1分大阪駅前発のバスで、開館間もない図書館に入場。
すぐ蔵書端末に向かい、8冊ばかりお願いする。

いくらかは目を通し、ほとんどは目を通せずに返却。
閉館直後のバスは少し遅かった。

[読んだ本] 旅のラゴス PartII

もう少しメタ情報を拾いたくなった。
押入れのダンボール箱をかき回すより、 検索と閲覧サービスの充実した公共図書館のリソースを拝借する。

徳間書店の単行本(1986年9月30日初刷とある)確認。
初出誌「SFアドベンチャー」1984年4月号〜1986年6月号、とある。 例によって漢数字表記。 12編の連載期間について突っ込むのはやめておこう。
徳間文庫版の「旅のラゴス」は検索しても見当たらなかった。

読んだのは新卒前後だったと思うが、作者の日記「日日不穏」に 「旅のラゴス」の創作について触れた記事があったことを 思い出したので、これも閉架書庫から出してもらっていた。

以下、同書より「旅のラゴス」エピソードの「王国の道」について。
書き始め(1984年1月10日)から脱稿(同3月3日)まで6回出てきた。
他の作品執筆などについても多く書いていたが、本作の苦労がしのばれるので 引用。他の記事はすべて省略。

一月十日(木)
旅のラゴス「王国への道」六枚書いただけで行き詰まる(44頁)。
一月十三日(日)
旅のラゴス「王国への道」は今までになく難航。まだ十四枚にしかならない。 ビルドゥングス・ロマンみたいになってきた(46頁)。
二月一日(金)
「旅のラゴス」の方は中断したままだ。菅原さんにも、ラゴスにも悪いが、 気が向かないのではしかたがない。 電話をかけて(もちろん菅原さんにである)来月まわしにしてもらう(52頁)。
二月十三日(水)
旅のラゴス「王国への道」も並行して書く。こっちは現在三十枚目である(59頁)。
二月二十七日(水)
旅のラゴス「王国への道」は現在四十五枚。予定を突破してまだ終らない。 すべてのジャンルの書物すべてを主人公に読破させるのは たいへんなことであったと知る(68頁)。
三月三日(日)
旅のラゴス「王国への道」やっと脱稿。五十二枚になった。 三分の二のところの山場をやっと越えたことになる。少し気が楽になった(70頁)。

同書にはエピソード「奴隷商人」などについても記述が見つかったが、 省略。

「日日不穏」は「野生時代」1985年9月号から1986年10月号に発表された由。
また、同書(日記「日日是慌日」を含む)は中央公論社より、 昭和62年11月25日初版発行とあった。
文庫本を書店で見かけた気がするが、よく思い出せない。

書いてないことをあげつらうなら、天文学(そもそも暦はどうなっていたのか)とか 音楽とか色々出てきそうだ。


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