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ずくぶろく


2019-03-31(Sun) 昨晩は雷雨だったが、今朝は青空

[読んだ本] アメリカの憲法成立史

税抜き\16,000。1112頁。硬い表紙をあわせて5cmほどの厚さがあった。

もちろん、府立図書館の貸出期間中に全部 目を通すことなどとてもできない。
所感を列挙するのが限界。

データ量はもちろん馬鹿にできない。色々な史料を読みこなしている ことは間違いない。各頁の出典注も興味深い。
初期移民が奴隷とさほど異ならない境遇にあったとか、 連邦政権の初期展開の混乱ぶりとか、 米英戦争(英、米、加の損害はさほどでなかった)の 真の敗者が北米先住民であったとか。

が、その割に、得られるものはさほど多くない。
「イ」「ロ」「ハ」とか(a)(b)(c)とか箇条書きしていても 何について箇条書きなのかどうもよく分からないのが普通だった。

文章はかなり冗長だった。
同じ記述が複数回出てきたり、硬い内容を期待する文章中に 疑問符や感嘆符、カナを用いた通俗的な表現が頻出したり、 はては固有名詞に英名とカナ表記の両方を混ぜていたり(これは 凡例で断っている)。
歴史に限らず、研究専門職の文章とは程遠く見えた。
英雄伝説の叙述めいたあたりも大いにひっかかった。

法制についての記述は、もう少し注意深く読んだ方が いいのだろうが、このあたりでやめる。

見た限りで言えば、 似た領域の他の本( 「憲法改正とは何か」(阿川尚之)、 「アメリカ南部の法と連邦最高裁」(勝田卓也)) などのほうが、読みやすくて参考になると思えた。

大統領選からアメリカを知るための57章
長期の実見による知見は鋭いが、 党派的な腐臭が強すぎて読むに耐えなかった。
こちらの著者は、昔はもう少し まともな本を書いていたはずなのだけど。

[行ったとこ] バスで図書館とかそのへん

バス停前で昼食を摂った。
少し買い物をするつもりでバスに乗りそびれたので 次の停留所に先回りしようとしたが、失敗。
足首が変になった。
急に降ってきた雨から逃げるために、また走って帰宅。

ここで傘を持たなかったことは誤算だった。至るところで 雨が降ったり止んだりに際会したから。
朝の予報では降水確率は10%だったのに。

買い物の後、今度は時刻表を見て確認したバスに 乗り、都島図書館へ。
57章の本を返し、府立図書館の返却を受け付けないことを 確認して出た。
周囲が煩くて待つ気になれず、ひとつ先の停留所まで雨中を歩く。
天満橋でバスを一本逃す。停留所の近くで建築工事をしていたので、 少し離れた建物に寄り、庇の下で次のバスを待つ。

閉館中の中之島にて分厚く高価い本をブックポストに入れた。
鈍く大きい音が気になった。
適当に歩いてまたバスに乗り、京橋で降りた。
ここでもまた、自宅最寄り駅へのバスを一本逃してしまった。


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