2回目の通読中。もっとも全部目を通す前に2冊目 を買ってしまいそうだけど。
「トウェルブ・オークス」を舞台にした、二日目の濃密な
ストーリーについては、たぶん数多く
の人が書いているに違いない。
南北戦争初期(1862年夏頃)の、短期間に巨大都市に変貌した、アトランタの
状況が興味深かった。
スカーレットはあたりを見まわし、記憶に刻まれたあの小さな 町を探したが、その姿はもはやどこにもなかった。いま目の当たり にしている街は、赤ん坊がひと晩で野放図に大きくなり多忙な 巨人に成長したかのようだった。
アトランタは蜂の巣のように騒がしく、南部連合にとっての 重要拠点であることを意識して胸をはり、農業地区を 工業地区に変える作業を夜も日もなく勧めていた。
アトランタにある数少ない機械工場では、軍需資材を製造する 機械がまごまごと生産されていた - 「まごまごと」というのは、 南部にはモデルとなる製造機がほとんどなく、歯車の歯ひとつに 至るまで、封鎖をすりぬけてイギリスから入ってくる図面をもとに 造らねばならなかったからだ。
もっと興味深い記述もあるが、長すぎるから省略。
前にも書いたことに付け足すなら、この物語には奴隷制に疑問を抱くような 人物は登場していない。今のところ。
この物語に、「アメリカ人」という言い方、言い回しは登場するのか
否か、ちょっと気になった。のんびり確認していきたい。
それから、アメリカ合衆国を指す言葉としての「ネーション」
があるかどうかも。
ちなみに「ユニオン」は何度か使われている。
封鎖突破船について。
北部や(西インド諸島の植民地を含む)イギリスから南部へ、
連邦海軍の「封鎖をすりぬけて」
輸入される物資の多くは、南部連合が戦争遂行に必要としたはずの
鉄鋼や火器、医薬品、燃料のたぐいではなく、奢侈品で
あったらしいことも示唆されていた。
運びやすく、儲かったというわけであろう。
「では、あなたが - あなたが町中で噂するかの名高いバトラー船長で いらっしゃるのね。封鎖破りの。今日この会場にいる娘はひとり残らず あなたが持ちこんだドレスを着ていますのよ」
「五百ドル...」ジェラルドは言う。「封鎖破りたちから買い物 するよう、母さんから預かってきた金なのに」
近距離(40cm以内程度)では特に不自由はないが、50cm以上先となると あまりピントが合わない。次回の免許更新も考えて眼鏡を検討する。
視力検査の後、玉を入れ替えできる構造の眼鏡を
かけさせられてあれこれ。
やがて度があったらしく、しぱらく待合室で眼鏡
掛けっぱなしにさせられた。
普段からほとんど不自由なく読める、本やスマホの
文字は裸眼以上にぼやけて見える。
しかし、壁のポスターや、部屋の隅にあるラック
に置かれた週刊誌の文字はずっとはっきり見えた。
眼鏡を外した途端にすべてがピンボケになった。
やはり大体50cm程度が境目のようだ。
左目に見える、格子模様の軽い歪みについて話すと、
さらなる検査となった。
瞳孔を開く薬を二種類、左目に注入されて、また
待合室で待機。
左目が眩しく、ピンボケになったため、ほとんど
左の掌にて周囲をぴったり覆ったり、まぶたを
閉じたりしていた。
PCに表示された写真やグラフの意味はもちろん
ほとんどわからない。
さほどひどく劣化してもいないらしい、程度。
処方箋をもらい、3000円弱を払い、青空の下に出た。
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