夕食を作る/外食する時間が取れないことを 考えて、朝に用意した食事は、家に置いて出た。
満月を仰いだ18時過ぎ、既に本影食がはっきりわかるほど
進行していた。
大阪駅の陸橋に、欠けた月が建物の間に見える箇所があった。
人が多く集まっていた。
ベランダからは見えそうにないと、事前に判断してはいた。
しかし、どの望遠鏡をどこに出すかは、あまり考えてなかった。
気力の赴くままにTSAとEM-2を持って出た。
あまり遠くには持ってゆく気になれず、結局ひと目に
つきやすい場所に陣取ることになった。
45倍で皆既が、そして近傍の星々がよく見えた。
既に天王星が接近しており、180倍で円盤像が確認できた。
本影から月が出る頃、その曖昧な境界が「地球の影」の端であることが
実感できた。
レジャーシートは持ってきたものの、使うことはなかった。
時々屈み込んでチラ見していただけ。
適当に声がけしてみた。
年配の夫婦や若い家族連れなどが通りがかりに覗いていった。
ひとしきり時間を置いて複数回見る人々もおり、前と違う様子を
楽しんでいた。
踏み台を持ってこなかったことに後悔しても仕方ないだろう。
TSAで見ていった人、延べ40人程か。
天王星の潜入は、そうした一人が目撃していった。
出現は、説明しているさなかであった。これも自分では
見れなかった。
天王星が月から離れる頃、本影からも月が抜けつつあり、
眩しく、また背景がカブってきたので、人のいない間に
撤収。
ようやく夕食を取り、アイピースを拭いて綺麗にする。
「ムーングラス」が一種類だけらしい現状には 納得いかない。
リンクはご自由にどうぞ。でもURLや内容が変った場合はあしからず。