[見たもの]タグにしなかったのは、ほとんど何も見えなかったから。
北天、東天などを見たくなって、河川敷に足を伸ばす。
一応晴れている様子を確認し、目一杯着膨れ、ミューロンなどを
台車に積んで、3時前くらいに出た。
歩道の敷石の上を通ると、音が相当響く。できるだけ
滑らかな道を通るようにする。
大きく迂回したので、到着まで40分以上かかってしまった。
荷物を少しずつ持って、道路と河川敷の階段を何度か昇降した。
土手への階段は後ずさりしながら降りた。
手持ちの双眼鏡でM44が難なく見えたので、ミューロンに導入 しようと四苦八苦。ファインダーと主鏡の接眼部は 同じ方向から、同じ姿勢で見えるとありがたい。
なかなか導入できずにいるうちに、通りがかりの人が何か 尋ねてきた。眼の前の目標が頭にあり、周囲に人のいない 深夜で、無防備な荷物と体勢のために、いくら丁重に努めても、 慳貪な姿勢は隠せなかった。
やがて雲だらけになってしまい、待つのにもすぐ飽きた。
このタイミングなら、暇人の質問に、朗らかに対応できたかもしれない。
あまり寒さは感じなかったが、この温度と風力では 長く耐えるのはきつい気がした。
夜明けを待たずして撤収。今度は違うルートを辿る。
コンビニでしばらく迷った末、雪見だいふく。
気が向いたので、スペースボーイ赤道儀に FS60Q(相当)。軽い。赤緯軸は少し重い程度が 丁度いいのかもしれない。
赤緯目盛の針が非常に見づらい位置になっている。
正反対にすると、赤緯微動のノブが主鏡側に伸びてしまう。
どこか別の位置にシールでも貼るか。
モータードライブをD型に取られたのは やはりつらい。ファインダーで太陽の位置を合わせても 太陽はすぐ動いていってしまう。
太陽と金星の赤経、赤緯を紙にメモして、3、4回試行錯誤
してようやくファインダーに導入。6x30mmでなんとか点に
見える。主鏡の30倍で円盤像が見える。
FS60Q(相当により、F10)とXW20の組み合わせでも、像面湾曲が
意外と目立つことに気づいてしまった。
あまり使わなくなった原因のひとつだったっけ。鏡筒が
短すぎてバランスを取りにくいのもそうだったはず。
もちろん、水星など見えそうにない明るさ。
次はミューロンでも試すか。
水星導入の失敗の後、もう一度金星を入れてみた。
同じ機器で繰り返していれば、どうずれるのか、
どうすれば高精度に導入できるのか掴める気がした。
自動導入に流れるのは時間の問題なんだろうけど。
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